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イソフラボンと亜鉛
1.イソフラボンと女性ホルモン
イソフラボンは、健康や美容に効果があり、主に女性に人気が高い健康成分です。
女性ホルモンと構造や作用が似ていることで、男性ホルモンの過剰なはたらきを抑え、男性の薄毛や前立腺がんの予防にも効果があることが知られています。
2.亜鉛と男性ホルモン
一方亜鉛とは、男性ホルモンの分泌を促進し、毛髪や精子を生成するのに必要な成分です。
女性の体内にもなくてはなりませんが、特に男性には欠かせない栄養成分です。
イソフラボンと亜鉛は、女性ホルモンと男性ホルモンという相対するホルモンのはたらきをそれぞれサポートする成分です。
この二つは一見相対しているようにみえますが、同時に摂取してはいけないのでしょうか?
3.イソフラボンと亜鉛の同時摂取について
結論から言いますと、厚生労働省からの注意喚起などは出ていませんので、同時に摂取してはいけないということはありません(ただしイソフラボンや亜鉛に限らず、持病のある方や薬を服用している方はサプリメントの服用に注意が必要です。飲み合わせ等不明な場合は、医師や薬剤師への相談をおすすめします)。
それに、豆乳や枝豆などのイソフラボンが豊富な大豆食品には、もともと少なからず亜鉛が含まれています(少量のため、成分表示に表示されていないことが多い)。
これらを同時摂取することによる相乗効果はわかっていませんが、この二つには共通する効果があります。
4.AGAへの効果
成人男性によく見られる脱毛には、実はいくつか種類があります。
イソフラボンと亜鉛には、そのうちAGA(男性型脱毛症)と呼ばれるものに効果を発揮します。
AGAの原因は、悪玉男性ホルモン・DHT(ジヒドロテストステロン)です。
まず、善玉男性ホルモンであるテストステロンは、5αリダクターゼによってDHTに変換されます。
DHTは髪の成長期を短くし、まだ成長段階である髪の毛を成長しきる前に脱毛させてしまいます。
男性特有の薄毛は遺伝的要因が大きいとされるのは、この5αリタクターゼがどれほど分泌されるかが、遺伝に左右されると考えられているためなのです。
ということは、いかにDHTを抑制するかが脱毛防止の鍵となります。
亜鉛は5αリダクターゼのはたらきを抑え、テストステロンがDHTに変換されるのを防ぎます。
イソフラボンはDHTの発生そのものを抑え、薄毛を根本から改善する作用があります。
実際に育毛・発毛効果をうたったサプリメントには、どちらも含まれている商品が多く見受けられます。
また、この二つに加えてノコギリヤシという成分にもAGAを改善する効果があり、これら3つの成分がすべて含まれたサプリメントも人気のようです。