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イソフラボンとカルシウムの関係
イソフラボンとカルシウムは、同時に摂取すると骨に対して良い効果をもたらします。
1.骨粗しょう症とは?
イソフラボンの効果の一つに、骨粗しょう症の予防があります。
骨粗しょう症とは、骨密度が下がって骨の内部がスポンジ状になることによって骨がもろくなり、ほんの少しの衝撃で骨折しやすくなってしまう病気です。
骨粗しょう症はとくに閉経後の70歳以上の女性に多く、これは閉経後骨粗しょう症と呼ばれています。
2.なぜ高齢女性に多いのか?
閉経後の女性に骨粗しょう症患者が多いのは、女性ホルモンの分泌が関係しています。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、女性らしい身体を作ったり、妊娠、出産など女性の一生をサポートする大切なホルモンです。
このホルモンには、骨からカルシウムが流出するのを防ぐはたらきもあるため、エストロゲンが充分に分泌されている若年期は、骨粗しょう症になる人は少ないのです。
しかし、卵巣の老化によって閉経が起こると、それとともに女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量も低下していき、骨にカルシウムをとどめておくことが難しくなります。
こうなると、骨の中のカルシウム量が減り、骨粗しょう症のリスクにさらされることになります。
このことから、カルシウムだけをとっているのでは、骨粗しょう症や骨折を防ぐことはできないことが分かります。
3.「いつの間にか骨折」に注意!
足や腰、背中が曲がっている人や、原因の分からない腰痛を抱える人は、「いつの間にか骨折」と呼ばれる骨折をしている可能性があります。
いつの間にか骨折とは、自分でも気が付かないうちに骨折してしまうというものです。
どこかの骨が一つ折れると、周りの骨に大きな負担をかけ、連鎖的に骨折を引き起こしてしまうことがあるため、注意が必要です。
また、骨粗しょう症によって高齢の人が足や腰などを骨折すると、治りが遅いため早期に寝たきりになってしまう可能性があります。
健康的な老後を送るためにも、骨を丈夫にする食生活を送りたいものです。
4.イソフラボンとカルシウムの相乗効果
エストロゲンが骨にカルシウムを溜め込むはたらきがある、ということは先述しましたが、エストロゲンの分泌量が不足している場合はどうしたらいいのでしょうか?
ここでイソフラボンの出番です。
大豆製品に豊富に含まれ、エストロゲンと化学構造がイソフラボンは、エストロゲンの代わりの役割を果たし、骨粗しょう症を予防します。
更に、乳製品や魚類からとれるカルシウムをとることで、丈夫な骨が出来上がります。
また、骨をつくるのはカルシウムだけではありません。
ビタミンD、ビタミンK2などビタミン類の摂取も必要ですし、定期的に適度な運動をすることも、骨にとっては大切なことです。