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妊娠中、授乳中はイソフラボンサプリが使用できない?
厚生労働省は、妊婦や乳幼児に対するイソフラボン摂取についての指針を発表しています。
妊婦や乳幼児は、通常の食事で食べる大豆食品に上乗せして、サプリメントなどでイソフラボンを摂取することは推奨していないとする内容です。
1.指針の対象は?
錠剤、カプセル、粉末、液体といった形状にイソフラボンが含まれたもので、「特定保健用食品」や「栄養補助食品」などの表記があるものを指します。
また、これらの形状になっているもので大豆イソフラボンを濃縮した、あるいは成分を強化した「いわゆる健康食品」と呼ばれるものも対象です。
これまでに食経験のある大豆食品はこのうちに入りません。
2.なぜ推奨されていないの?
現在イソフラボンについて分かっていることは、以下です。
イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンと分子構造が似ているため、同様の役割を果たします。
過剰に摂取するとそのはたらきで体内のホルモンバランスが崩れ、胎児の発育に影響を与える可能性があります。
また、大豆イソフラボンに代表されるフラボノイドは、胎児の遺伝子構造を正常にする物質のはたらきを、阻害するともいわれています。
これらのことは、性機能が未熟な成長期の子供に対してもいえることです。
しかしながら、同省は、妊婦が食事以外でイソフラボンを摂取する場合の許容量や胎児への影響、また、子供が摂取する場合の許容量や成長に対する影響については、現時点ではあまり研究が進んでおらず、分かっていないことも多いとしています。
3.食事からとる場合
普段食べている大豆、納豆、豆腐、豆乳といった大豆食品に関しては、異常な量でない限りは問題ありませんから、妊娠・授乳中にイソフラボンを摂取したい場合は、食事のみで摂取することになります。
妊娠・授乳中か否かにかかわらず、通常の上限値は70〜75mgで、豆腐なら1丁、納豆なら2パックほどです。
上限値に気を付け、イソフラボンに限らず、色々な食材や栄養成分をバランスよくとれる食生活にしましょう。
安全性が明確でないため、妊娠、授乳中の女性は、イソフラボンサプリメントの摂取を控えることをお勧めします。
ちなみに、他の栄養成分を主成分とするサプリメントにも、複合的に含まれていることがあるため、表示をよく確認する必要があります。